転職エージェントに登録したけど、担当者の人とどうも合わない。
このまま辞めてしまった方がいいのかな?
このようなお悩みをお持ちの方。
転職エージェントは求職者に企業を紹介するだけでなく、強みやスキルを第三者の目で見極める「キャリアカウンセリング」が特長のサービスです。
しかしキャリアカウンセリングの担当者も人間であるため、どうしても合わないという「ミスマッチ」は起こります。
エージェントは間違いなく転職に有利なサービスなので「合わないから辞める」といった短絡的な行動は得策ではなく、あなた自身が損をしてしまう危険があります。
転職エージェントが合わない・辞めたいと感じたときにすべきなのは、まず冷静になって「なぜ合わないか」の理由や原因を考えることです。
転職エージェントが合わない原因は何?
転職エージェントに登録するとキャリアアドバイザー(以下CA)が担当者としてついてくれます。
ここからは転職エージェントの「担当CAが合わない」という前提で話を進めますが、ここでちょっと「合わない理由」を考えてみましょう。
下に思いつくだけ列挙してみます。
- 性格が合わない
- 喋り方がキツイ
- 見た目が嫌い
- 臭いが無理
- 不誠実である
- マメに連絡をくれない
- 頼りない
- 質問に対して満足な回答が得られない
- 求めているのと違うものが返ってくる
- 押しつけがましい
1分くらいでサクッと書いてみましたが、結構出ましたね。皆さんに共通する理由はあったでしょうか?
上に挙げた「合わない理由」をもう少しだけ噛み砕いてみると、大きく2つに分類することができるのがわかります。
その2つとは「生理的問題」と「本質的問題」です。
1から4はどちらかといえば生理的な問題ですね。「あの人とは何かわからないけど合わない!」っていうやつです。
次に5から10は「本質的な問題」、つまり転職エージェントとして致命的な欠点があるというものです。
「生理的」「本質的」の2つの問題をごちゃ混ぜにしてしまうと、あなたは損をしてしまう可能性があります。
大事なのは「本質的な問題」を掴むことで、「何となく合わないと感じる」というボヤっとした感情で動いてはいけないということです。
「転職を成功させて明るい未来を掴む」というあなたのミッションを達成するために必要なのは良い転職エージェントの担当者を選ぶことです。ここがブレてはいけません。
どうしても人間的に無理!というなら辞めて違う担当者に変えてもらえばOKですが、あなたにとって間違いなくプラスになる「良い転職エージェント」であれば、辞めずに賢く活用するべきです。
良い転職エージェントの見極め方
「良い転職エージェント」の定義って何だと思いますか?
僕はこの質問に答えるとき「美容師さん」をいつも例に出します。
「あなたにとって良い美容師とは?」こう聞かれたら割と答えは出やすいかもしれません。
- お任せでもイイ感じにカットしてくれる
- 話を聞いてくれる
- セットの仕方をアドバイスしてくれる
- 似合わないものは正直に言ってくれる
- 手際がよい
- 誠実な感じがする
良い転職エージェントの見極め方は、人気のある美容師さんと一緒です。
- お任せでも希望に沿った求人を教えてくれる
- 最後まで相談に乗ってくれる
- 転職に役立つアドバイスしてくれる
- ダメなものはダメと正直に言ってくれる
- レスポンスが速い
- 誠実さがある
求職者が転職エージェントに登録する動機は「いい転職先を紹介して欲しい」っていうのは確かにあるんですけど、「転職の仕方がよくわからない」っていう人が多いんです。
そんなときに「お任せでも安心」「頼りがいがある」と思えるのが、良い転職エージェントの証しです。
勘違いして欲しくないのですが、優しそうとか喋りやすいとか「うわべだけの基準」で選んじゃダメですよ。
「この美容師さんめっちゃ喋りやすい」と安心していてとんでもない髪型になっていたなんてこともありますからね。
担当になった瞬間に即レベルで変更したい「悪いCA」は次のような特徴があります。
- 業界への知識が浅い
- うわべの営業トークばかり
- 求職者の話を聞いていない
まず業界の知識がないのは完全にアウトですね。勉強不足ってやつです。
新人さんのCAで経験の浅い人なら仕方がありませんが、それでも「調べてすぐに返事します!」くらいの熱量は欲しいですね。
あと望んでもいない求人を押し付けてくるCAも要注意です。転職エージェントもノルマを抱えた営業マンなので、ゴリ押しでセールストークしてくる場合があります。そんな人は決まって「すごくいい会社です!」「あなたにピッタリ」と抽象的なメリットばかりを前面に出してきます。
転職エージェントの本分は「転職者にマッチした求人を紹介すること」なので、話を聞いていないCAは論外です。会話をしていると「それ、さっき話したけどな…」「全然会話がかみ合わない」なんてことが起こります。
これは「彼女へのプレゼント」を想像してもらうとわかりやすいです。
例えば相手の好みを勝手に想像して贈り物を渡しても、喜ばれる可能性は限りなく低いですよね?喜ばれたとしても偶然です。
彼女に心から喜んでもらおうとするなら必死にヒアリングをするはずです。「何が欲しい?」と直接聞きだす方法もあれば、シークレットな贈り物なら長い時間をかけて何とかあぶり出そうと努力することもできます。
美容師さんが常連以外のお客さんに言われてもっとも困るオーダーが「お任せで」だそうです。しかしそれでもイイ感じに仕上げてくれるのは、長さやイメージ、好み、髪質、職業、普段のお手入れ方法などあらゆる情報を上手に引き出してくれるからです。
転職エージェントが合わない・辞めたいと感じたらやるべきこと
今の転職エージェントの担当CAが合わないと感じたら、やるべきことは次の通りです。
- 合わない理由を考える
- 自分の転職に役立つ良いCAか見極める
- 担当者の変更を依頼する
- 複数の転職エージェントに登録する
もし自分の転職に役立たないCAだと判断したら、辞めてOKです。
しかし転職エージェントサービス自体を辞める必要はなく担当者変更をお願いすれば解決します。
電話でも担当変更可能ですが、リクルートエージェントやdodaなど多くの転職エージェントではweb上でCAの変更を受付けしてくれます。「電話だと言いにくい」という方でも安心です。
しかし担当変更依頼に対応してくれないとか、変わってもCAの質が低い場合は、転職エージェント会社自体に問題アリなので辞めていいです。
この場合一から別の転職エージェント会社を検索・登録しなおさなければいけません。
それだと時間的なロスが大きいので、あらかじめ複数の転職エージェントを登録しておくのが賢い方法です。「複数登録はOKなの?」と心配する方がいるかもしれませんが、全く問題はありません。複数登録しない方がむしろ「リスキー」です。
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