転職する際に「自分の市場価値」を知っておくことは極めて重要です。
しかし「市場価値の確かめ方がわからない」「そもそも自分に価値なんてあるのか?」と悩む方もいるでしょう。
自分の市場価値を知りたいなら、転職エージェントを利用するのが一番確実です。
実は多くの求職者は自分の市場価値を正しく理解していません。間違った判断や極端な過小評価により、転職に失敗してしまう人が多いです。
他の求職者と差別化を図る意味でも転職エージェントの活用は有効です。
市場価値とは?
早速ですが「売れる商品とは?」という質問に対して、あなたはどのように答えますか?即答できる人はビジネスの才覚がある人だと思います。
答えは「需要があるもの」ですね。
需要が高いとは「モノを欲しい人がたくさんいる」と言い換えることができます。
例えばお米。毎日食べるものですから欲しい人はたくさんいます。世の中からお米が無くなったら大変ですね。
しかしいくらお米の需要が高いといっても、10キロで4,000円~5,000円で価格は安定しています。「ゆめぴりか」とかちょっと高級なお米もありますが、それでも何十万円と高騰することは考えにくいです。
価格が安定しているのは「供給」とのバランスが取れているからです。日本では「10年に一度の不作にも耐えられるほど」のお米を備蓄米として保管しており、店頭に安定して供給しているおかげで価格が安定しています。
しかし需要に対して供給量数が少なくなると、一気に価格は上昇します。「希少価値」なんて表現を聞いたことがあると思います。
2020年に流行したコロナウィルスでは「マスク」が欠品状態になりました。流通数が少なくなったことでさらに需要が高まり、普段500円程度で買えるはずのものが一時期数万円で販売されたなんてこともありました(後に転売が規制され価格は下落しましたが)。
モノを欲しい人(需要者)とモノを提供する人(供給者)がお互いの価値を交換し合う場所を「市場(マーケット)」と言います。
市場は昔、物々交換という手段で「魚一匹と米一俵」など違った価値同士を交換する場所でした。一見すると価値が違うように見える物同士でも取引が成立したのは、お互いのニーズがマッチしたからです。海沿いの人にとって魚はそれほど価値が高いものではありませんが、山頂付近に住んでいる人にとっては「超の付く貴重食材」です。
現在「鮮魚市場」や「スーパーマーケット」では、物の代わりに「お金」を価値交換の手段として用いていますが、市場の原理は同じです。
転職で求められる求職者の市場価値
実は転職も同じく市場(マーケット)の原理が働いています。
「転職市場」なんて言葉を聞いたことがあるかもしれません。
僕たちよりももっと昔の世代では、就職は「学校や知人の紹介」がメインでした。紹介された企業に親と一緒に面接に行き、そのまま入社が決まるなんてことが普通に行われていたんですね。そして入社した会社は定年になるまで勤め上げるのが一般的な考え方でした。
ところが従来の「入社した企業で骨を埋める」という考え方は古くなり、転職をしながらステップアップを図る若者が増えました。そしてインターネットの普及とともに「転職の市場化」が一気に加速します。
人気のある大企業には応募が殺到し、地方の中小零細企業は採用に苦労するという事態が発生。これは「より安定した職に就きたい」「いい給料で働きたい」という求職者側の需要が、大企業により多く向くためです。
一方「いい人材に働いてもらいたい」「即戦力が欲しい」という企業側からの需要も顕在化しました。そこで用いられたのが、学歴やスキル、経験値、実績などの「線引き(フィルタリング)」です。
転職を希望する企業に選んでもらうためには、求職者自身の「市場価値」が非常に重要になります。
転職者に求められる市場価値とは「転職した先の企業にどれだけ貢献できるか」であり、市場化し多くの求職者が集まる場においては「いかに自分のスキルや経験、強みをアピールできるか」にかかっています。
転職エージェントは自分の市場価値を確認する絶好の場所
そうなると「自分はスキルとか経験値がないから転職は無理なの?」と悲観する人がいるかも知れません。
実は「スキルがない」と思っている人こそ、転職エージェントを賢く使うべきなんです。
多くの転職者は自分の「市場価値」をちゃんと理解していません。
そのため極端な過小評価をして、あえて低年収など待遇の悪い環境に転職をして後悔や失敗をします。
転職エージェントの賢い使い方を知ることで、自分の強みやスキルなどの「市場価値」を理解でき、需要にマッチした転職が可能になります。
反対に希少価値が高く需要がある人は、転職エージェントなど利用しなくても「勝手に売れてしまう」ものです。
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