【体験談】スーパーの社員はきつい?就職・転職を考えている方へ

スーパー 社員 仕事の悩み

スーパーの仕事って、やっぱりきついのかな?

スーパーマーケットに就職(転職)を考えているので、気になる。

スーパーで社員経験のある人から、体験談を聞いてみたい。

僕はこれまで5回ほど転職経験があり、地元のスーパーで2年ほど社員として働いていました。アルバイトを含めると6年ほどの経歴になります。

結論から言うと、スーパーの正社員としての仕事は「きつい」です。

し同時に「やりがいのある仕事である」ということも断言しておきます。

▶この記事でわかること

  • スーパーの社員の仕事はきつい?
  • 年収
  • 一日の仕事内容【体験談】
  • スーパーの社員になって「良かった事・良くなかった事」
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スーパーの社員はきつい?

スーパーの社員の仕事は、ぶっちゃけ「きつい」です。

商品の品出しなど肉体労働がメインになるので、体力的なきつさもありますが、同時にスーパーならではの精神的なきつさもあります。

スーパーの仕事は肉体的にきつい

肉体労働がメイン

早朝の商品の荷受けから始まり、開店までに商品(肉、魚、野菜など)の加工と品出しに追われます。

開店してからも商品はどんどん売れていくので、チラシの特売品を中心に加工と品出しを繰り返します。日によってはお昼ごはんを食べる余裕すらないときもあります。

正社員になると、それ以外にもアルバイト・パートさんのシフト作成、商品の発注業務も絡んでくるので、かなりの激務です。

人手不足

スーパーの業界は基本的に人手が不足しています。

求人で人が集まらない、離職率が高いという理由もありますが、スーパーは「薄利多売」が基本のビジネスモデルですから、人件費をどこまで抑えられるかが、生き残りのカギになります。

僕が働いていた地元密着型のスーパーでは、正社員は青果・総菜・精肉に一人ずつと、店長と副店長の5人だけでした。日用品や菓子などは副店長が一人で担当していました。

そのため社員にかかる肉体的負担はとても大きくなります。

残業が多い

少ない人員でお店を回すため、どうしても残業が過多になります。

スーパーは朝9時から夜9時くらいまで空いているお店が多く、少なくとも数人の社員は店内に配置させておく必要があります。

そのため全体的に労働時間が長くなる傾向があります。

また残業と言っても「遅い時間」とは限りません。スーパーには早朝からトラックで納品が行なわれるため、朝早くから出勤をすることもあります(早朝残業)。

精神的なきつさ

売上ノルマとの戦い

スーパーの正社員となれば、当然「売上ノルマ」との戦いになります。

そのため日々、競合店調査や試行錯誤を繰り返していく必要があります。

店長やエリアマネージャーに売上に関してきつく迫られたりすることもあります。この点は営業職に似ているかもしれません。

パートさんとの人間関係

またアルバイトさんやパートさんとも上手に付き合っていく必要があります。特にパートさんは社員よりも経験が長い人が多く、新米の社員はしばしば「パートさんと店長との板挟み」に合います。

お客さんへのクレーム対応

野菜や肉など、商品を扱っている以上「クレーム」は日々発生します。

商品に対するクレームもあれば、接客態度、価格など、様々なクレームに社員は対応していかなければいけません。

慣れないうちは精神的にかなりきついと感じることもあるでしょう。

万引きへの対応

スーパーで多いのが「万引き」です。万引き被害にあった際には、犯人への尋問や警察への被害届の提出などの業務が発生します。

酷い時には毎日のように被害に遭うので、段々と気分が滅入ってきます。

 

スーパーの社員は肉体面と精神面の両方で苦痛が生じるので、スーパーの業界は「離職率が高い」とよく言われます。

スーパーの社員の年収

給料

スーパーの社員の平均年収は、約300~400万円前後と言われています(店舗勤務)。

僕は地元の中小スーパー勤務で、約350万円でした。当時のまわりの社員の給料から考えても、このあたりが妥当かな?という感じです。

もちろん、店長クラスになれば給料は上がりますし、エリアマネージャーやバイヤーなど本部付けの役職になれば、もっと高い収入も狙えます。

スーパーの社員の仕事【体験談】

スーパー 社員

僕が勤めていたスーパーでの体験談をもとに、スーパーの社員の一日(青果部門)をお話します。

荷受け

スーパーの社員の一日は、商品の荷受けから始まります。

青果(果物や野菜)は市場が終わったあと、新鮮なうちにトラックで運ばれてくるので、納品は基本的に早朝です(朝5:30くらいから)。

トラックから商品をおろし、バックヤードにある冷蔵庫へ搬入します。

売り場の確認

荷受けが終わると、開店準備に入ります。まずは売り場の確認です。

僕のいたスーパーでは「当日入荷分は、極力その日に売り切る(鮮度第一)主義)」だったので、開店前の売り場は、かなりガラガラになっています。

当日のチラシ商品や特売品のレイアウトを考えます

このレイアウトは、パートさんやアルバイトさんにも伝えなければならないので、手書きで書いていきます。

商品の売れ方によっては、営業中にレイアウトを入れ替えたりもします。

商品加工・品出し

野菜や果物をカットし、ラッピングなどの梱包をして品出しをします。

開店までに間に合わせないといけないので、パートさん総動員で戦場のようです(笑)。

値札付け

開店までに、チラシ商品や特売品などの値札(POP)を作成し、売り場に貼付します

POPは商品の売り上げを大きく左右するので、時間をかけて丁寧に作成します。時間が掛かる作業なので、前日の帰る間際に作成しておくこともあります。(大手スーパーでは、本部で作成されたPOPが送られてくるかもしれません)。

発注

翌日の商品の発注をします。

競合店視察

売り場が落ち着いたら、競合店調査に向かうこともあります(不定期)。

他店の価格状況や売れ筋、顧客の層、レイアウトなど様々な点を調査して、自店の参考にします。

内容については店長やバイヤー、エリアマネージャーに報告し、今後の対策にします。

多分ですけど、顔バレしてます(笑)。ま、向こうも来店しているので、お互い様かと。

出勤シフトの作成

パートさんやアルバイトさんのシフトを調整・作成します。

これも時間がかかる作業なので、暇を見てはコツコツとやります。

その他の仕事

スーパーで意外と多いのが、万引きです。万引き犯がつかまった場合には、名前や年齢等の確認、警察への通報、本部への連絡など、結構な時間がかかります。

新規採用の面接も、大きな仕事のひとつです。

売り場チーフなどに昇進すると、「部門会議」へ出席して売上や利益の状況、今後の対策などについて報告します。

お客さんからクレームが入れば、その対応も社員の重要な仕事です。

スーパーの社員になって良かった事

スーパー 社員

僕はこれまで5回ほど転職をしましたが、今思えばスーパーが一番面白かったように思います

目の前で次々と自分が仕入れた商品が売れていく様を見るのは、爽快です。

世の中に販売業はたくさんありますが、中でもスーパーは商品の売れる点数が多いです。チラシ品になると、一日に何回も品出しをする必要があります。

また地元密着型のスーパーだったため、常連のお客さんが声を掛けたりしてくれたので、楽しかったです。

消費期限間近のお弁当や果物、肉などの持ち帰りが許されていたので、食費が浮いて助かったという経験もあります(笑)。

スーパーの社員になって良くなかった事

スーパーに入社して辛かったのが、朝が早いという点です。

先ほども話しましたが、荷受けが早朝なので、正直眠いです。

しかし、おかげで「早起きが身に付いた」というのは、逆に良かった点かなと思います。

「スーパーは残業が多いんじゃないの?」とよく聞かれますが、そんなこともなかったです。

僕のいたお店は「夜間責任者」がいたので、売り場はその人に任せて社員は帰ることができました。店長も副店長に任せて、帰ってましたね。

この辺は会社によって対応が違うと思います。

確かに、「中小のスーパーでは残業が多い」という噂を耳にしたことがあります。

しかし、それも昔の話。最近の「働き方改革」でかなり状況は良くなってるんじゃないかな?と予想します。

残業関係は就職(転職)の際にポイントになるところなので、しっかり企業調査をすることをおすすめします。

スーパーの社員は「きつい」けど「やりがい」がたくさんある

ここまで、僕の体験談をベースに、スーパーの社員の仕事についてお話をしました。

スーパーに就職するのは負け組なのか?【反論します】の記事内でも書きましたが、「スーパーの社員には『やりがい』がたくさんある」というお話です。

 

スーパーの社員になると、しばらくは店舗勤務です。店舗勤務も大変面白くてやりがいがあるのですが、その後のキャリアも非常に魅力的です。

  • 店長
  • バイヤー
  • エリアマネージャー
  • 本部勤務(営業企画・販促など)

このように様々な出世ルートがあり、それぞれの職務にやりがいや魅力があります。

店長

店長は、店舗の総責任者です。スーパーの社員になって、まず最初に目指すべき立場です。売上・利益・勤怠管理など、店舗の様々な責任を負う立場です。

バイヤー

バイヤーは、商品の買い付けを行う人のことです。メーカーや仕入れ先と交渉をし、店舗で並べる商品を決定します。僕が目指していたポジションも、ここでした(結局2年で辞めてしまいましたが…)。

バイヤーの腕でお店の売上や利益が変化したり、商品ラインアップが変わるので、非常に責任が大きくやりがいのある仕事です。

エリアマネージャー

エリアマネージャーとは、地域(エリア)ごとに分けられた店舗を取りまとめる人です。実際の運営に関わるのではなく、担当エリアの店舗に対して、売上や在庫管理、店舗オペレーションなどの「マネジメント」を行なう立場です。

本部勤務(営業企画・販促など)

本部付けになると、店舗全体の営業企画や、チラシなどの販促に携わることになります。店舗側に比べると「裏方」的な存在になりますが、マーケティングなどの専門スキルを要旨となり、さらに高度な知識とノウハウを学ばなければいけません。

このように、スーパーの社員になると多くの「やりがい」が待ってます。

僕自身アルバイトも含めるとスーパー勤務歴は6年くらいになるのですが、とても「面白い」と感じていました。あまりの面白さに時間も忘れて没頭し、本部から長時間勤務でクレームを受けたこともありました(笑)。

のめりこむと、それくらい面白い仕事です。

またスーパーは地域住民の「食」を支えているため、今後も安定した産業といえます。

スーパーと言っても、大小含めて多くの企業があります。大企業が必ずしもいい、というわけでもありません。いいスーパーに入社するためには、それなりの「調査」が大事です。

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