会社の飲み会に参加しないのは社会不適合者なのか?

仕事の悩み

会社の飲み会に参加したくない。

何で、強制的に行きたくもない飲み会に行かないとダメなんだ?

仕事で疲れているのに、さらに飲み会なんて、ムリ!

明日も仕事なのに…寝たい!!

僕は会社の飲み会は、ほぼ「断る」方でした。

勿論、一緒に頑張ってきた仲間の送別会などの「大事な飲み会」は参加しましたが、基本的にお断り。二次会なんて、もってのほかです。

最近では、会社の飲み会に参加しないという人が若手社員を中心に増えてきたみたいです。

そのため、会社によっては「自由参加」としているところもあるようですが、いまだに「強制参加に近い飲み会」が横行している様子もうかがえます。

そもそも、僕みたいに「会社の飲み会に参加しない」って言う人は、社会不適合者なのでしょうかね?

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会社の飲み会に参加したくない理由

仕事中、いきなり送られてくる社内メール。

見ると「飲み会開催のお知らせ」の文字が。

会社がお金を出すならまだしも、きっちり会費は取られるんですよね。

もうね、舌打ちをしたくなる瞬間ですよw。

「仕事も溜まっていて残業続きなのに、なんで飲み会なんてやるんだよ…」

僕はいつも、こう思ってました。

 

そもそも、僕が会社の飲み会に参加したくないのは、次の理由からです。

  • 大人数の集まりが苦手
  • 酒が苦手
  • 特にしゃべることがない
  • おべんちゃらが無理
  • お金の無駄だと思っている
  • 時間の無駄だと思っている

まず僕は、大人数が苦手です。

2~3人で集まることにはあまり抵抗がないんですけど、5人を超えてくると「苦手意識」が出てきます。ましてや20人30人なんて、僕にとって「地獄」です。だから、社員旅行なんかも大キライ。

よく会社は「社員どうしの親睦を図るため」という「飲み会の大義名分」を掲げてきますが、そもそも日々の業務内で必要なコミュニケーションは十分取っているわけで、これ以上のコミュニケーションを求める必要がどこにある?という思いです。

「今日は無礼講だぞ」なんて言うわけですけど、結局飲み会で繰り広げられるのは、上司に対するおべんちゃらの嵐。おべんちゃらなんて、言うのも無理ですし、言っている同僚の姿を見るのも無理。

じゃあ飲み会に参加し終わって、ふと思い返してみると、何も得られた実感がない。残るのは虚しさと疲労、そして頭痛です。

挙句の果てに、二次会・三次会と朝まで飲み歩き、二日酔いでろくに仕事がデキない奴まで現れる始末。

僕にとって、何の意味も生産性もない飲み会なんて、お金と時間の無駄だと思ってます。

会社が飲み会に参加させたいワケ

どうして会社は飲み会を開催したがるのでしょうか?

おそらく「コミュニケーションの場を作りやすい」という理由があると思ってます。

会社では普段、あまりコミュニケーションが取りづらいだろう。だったら、飲み会という場を設ければ、コミュニケーションが取れるだろう。という考えですね。

昭和の時代には、某居酒屋チェーンのCMで「レッツ!飲みニケーション!!」なんて造語が作られました。バニーガールがお酒を運んでくるなど、バブル時代を象徴するようなCMでしたが…。確か「やぐら茶屋」というチェーン店でしたが、今では姿を消してしまいましたね。

話が逸れてしまいましたが、会社にとって飲み会というのは、コミュニケーション以外にも様々な「効果」があると信じられているようです。

だから、事あるごとに飲み会が使われます。

  • モチベーションup→飲み会
  • 結束力up→飲み会
  • 不満が多い→飲み会

会社にとって、飲み会は時に「特効薬」のように使われます。

だけど、僕みたいな「会社の飲み会に参加したくない!」という人の間隔だと、これらはことごとく「的外れ」に感じます。

そもそも会社に対する不満を解消するための飲み会が「半強制」だなんて、ピント外れも甚だしい。

飲み会以外の手段を取り入れる会社まで現れる

最近「飲み会に参加したくない」という若手社員が急増したせいか、飲み会以外の手段を採用する企業が増えてきたみたいです。

  • 社内運動会
  • 社員旅行
  • 酒なしの立食パーティ

でも結局、これって手段を変えただけで、根本的にやってることは同じなんですよ。

僕のいた会社でも、飲み会をやめて「ソフトボール大会」を始めましたけど、開催は日曜日。

「おいおい。せっかくの休みを潰さないでくれよ。」こんな声まで出る始末。

世間ではこんなツイートも散見され、強制参加に近い運動会に対する「悲鳴」が投稿されています。

飲み会同様、ここでも共通して発動しているのが、「強制力」です。

会社が企画する社内行事は、どうしても「強制力」が拭えません。

もしも「不参加」とすれば、会社から何らかの「不利益な扱い」をされる可能性が頭をよぎるからです。

会社の飲み会は業務の一環?

会社による飲み会が自由参加ではなく「半強制的」な形で行われる場合、飲み会を「業務の一環」として捉えることができないか?という疑問が浮かびます。

これまではかなりグレーな問題でしたが、2018年に東京地裁が「異例の」判決を出しました。

この裁判は、とある外食チェーンの従業員Aさんが被害を受けた「ある傷害事件」をもとに起こされたものです。

この事件から裁判までを、時系列で説明します。

  • Aさんは店の店長から「忘年会への参加」を促された
  • 忘年会の二次会の席で、Aさんは同僚から暴行を受けた
  • Aさんは「会社と加害者」の双方を相手取り、裁判を起こした

加害者に非があるのは否めない事実ですが、ここで問題となるのは「会社を相手取り」という箇所。

会社を相手取って裁判を起こす際、会社の「使用者責任」を問うこととなり、この場合は「忘年会が業務の一環であったか?」を証明する必要があります。

そこで東京地裁が出した判決では、「店長から忘年会への参加を促された」という点を重視。「従業員全員が一次会・二次会に参加せざるを得ず、一次会・二次会共に業務の一環であった」と判断。

会社の「使用者責任」も認め、加害者と同社に約60万円の支払いを命じました。

Aさんの勤務していた店長は「軽い気持ち」で忘年会に誘ったつもりでも、そこには「強制力・拘束力」が働き、「業務の一環」とみなされるのです。

会社の飲み会に参加しないのは「社会不適合者」なのか?

そもそも会社の飲み会に参加しないのは、社会不適合者なのでしょうか?

ハッキリ言って、そう決めつけるのは間違いです。

社会不適合者というのは、「社会の要求に応えて生活していくのが困難な人」を指します。

例えば、

  • 社内でコミュニケーションがまともに取れない
  • 自分のことしか考えていない
  • 協調性がない

これらが極端で、明らかに会社の運営に支障をきたしている場合には「社会不適合者」と呼べそうです。

しかし、業務内においては全く問題がなく、まわりとも協調性をもって仕事に取り組んでいるのであれば、全く問題はないわけです。

ですから、単に飲み会に行かないだけで「社会不適合者」のレッテルを貼られる必要はありません。

ただ、日本の風潮として「飲み会の参加=協調性」と捉えられる風潮は残っているのも事実。

飲み会に参加しない分、通常業務内においては強くコミュニケーションを意識した動きが必要になるのは、間違いなさそうですね。

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