会社がむかついて仕方がない。
上司の言うことも納得できないし、会社の方針にも納得できない。
でも、むかついてばかりは疲れるから、何か対処法はないかな?
そんなお悩みに答えます。
勤めている会社に対して、イライラや怒りの感情が沸くのは、普通のことです。
しかし「むかつく」という感情は、自分にとってマイナスの方向に進みやすいもの。
対策をしないと、最終的に自分が苦労することになります。
▶この記事の内容
- 「むかつく」という感情の原因
- イライラや怒りへの対処法
- むかついたときに「やってはいけないこと」
「会社がむかつく!」と思うのはこんなとき
皆さん、「会社がむかつく!」と思うときは、どんな時でしょうか?
僕の場合、次のようなことでよくムカついてましたね。
- ノルマばかり押し付ける
- 経費が通らない(ケチ)
- 無駄な会議が多い
- 上司からの不当な指示
- 急に転勤と言う
- 安月給
- 休日出勤
- 行きたくもない飲み会
などなど。
忘れてるだけで、きっと他にたくさんあるんでしょうけどw。
ちなみに「むかつく」といった怒りの感情は、仏教の108ある煩悩の中で「もっとも克服しなければならない」と言われる「三毒」の中のひとつに含まれます。
仏教界では、これをまず克服しなければ「人生が悪い方向に進む」と信じられています。
上手にコントロールしなければいけませんね。
怒りの感情が起こす弊害
怒りの感情は、しばしば「悪い連鎖」を引き起こすものです。
最近ニュースでも話題になっている煽り運転は、怒りに任せて自分を失っている状態です。
時代劇でも有名な「松の廊下事件」でも、浅野内匠頭が吉良上野介義央を斬りつけ、切腹して自害となりました。これも怒りのあまり我を失った結果、招いた悲劇です。
「会社がむかつく!」と感じたときには、怒りの感情を表すよりも、抑えることに力を注ぐ方が得策と言えます。
「会社がむかつく!」と感じたときの対処法
「価値観は人それぞれ」と知る
「上司の指示がクソ」
「何でこれくらい経費で落ちないんだよ」
「あいつだけ、何でみんなと談笑してるんだ?仕事しろよ!」
会社や人に対して「むかつく!」って思うときは、
- 「自分だったら○○なのに」
- 「普通に考えたら○○でしょ」
の様に、自分の価値観との乖離(ギャップ)があるときがほとんどです。
「自分が上司だったら、こう指示するのに!」とか「仕事のためなんだから、自腹はおかしいでしょ?」みたいな感じですね。
けど、これって単に「自分の価値判断」を基準にしているに過ぎません。
例えば別の人が同じことをされても、その人は何とも思わない、なんてことも平気で起こります。
もう一度言いますが、イライラしたりむかついたりするときは、「こうあるべき」という自分の価値観と、相手の行動にギャップがあるときに起こりやすいです。
もしもあなたが「レジは順番に並ぶべき」という価値観を持っていて、他人に割り込まれたら、むかつきますよね?
これは日本人がほぼ共通して持っている価値観なので、不思議ではありません。
では、自分よりも他人が先に昇進したら、むかつくでしょうか?
もしも「自分はこの会社で一番仕事ができるんだ!」という価値観を持っていれば、たぶん腹が立つでしょう。
しかし、そう思っていない人は純粋に「あの人の方が実力が上なんだ」とだけ感じます。
会社は、売上や利益を上げることに価値観を置いています。
上司は、業務が円滑に進むことに価値観を置いています。
同僚は、みんなで仲良く仕事をすることに価値観を置いているかもしれません。
このように自分以外の会社の人は、みんなそれぞれの価値判断で動いています。
だからいちいち自分の価値観とのギャップを意識しても、疲れるだけで意味がないことです。
会社なんて、所詮「価値観の違うものどうしの集まり」です。
割り切りましょう。
「他人は変えることは不可能」だと考える
自分と他人の価値観は、違います。
だから、そのギャップにいちいち反応していたのでは心が持たない、ということは先述しました。
そしてもうひとつ、「他人を変えることは不可能」という事を知っておくといいです。
会社で「相手(部下)が自分の思う通りに動いてくれない!」ということでイライラを感じることがあると思います。
「自分だったら、こうするのに!」という「期待感とのギャップ」に腹が立っているわけです。
でも、当たり前ですけど、相手は自分ではありません。
自分ではない人間を100%コントロールするなんて、不可能な話です。
「他人(の考え)を変えることができる」という前提でのぞむと、疲弊します。
「顔も性格も臭いも、全部嫌い!!」という女の子を口説き落とすのに、どれだけの苦労が必要かおわかりでしょうw?
そんなものに時間を使うのは、生産性がなく無駄な作業と割り切りましょう。
「相手にも都合がある」ということを理解する
会社というのは「組織」ですから、様々な「利害関係」が絡み合っています。
営業部は、売上を上げたい。
商品管理部は、在庫や納品・出荷の管理を徹底したい。
経理は、1円の誤差も見逃したくない。
経営陣は、コストを抑えたい。
それぞれの部署に、それぞれの「事情」があります。
営業部と商品管理部では、しばしば衝突が起こります。
営業は売上を上げたいという「事情」があります。だから月末や年度末に大量の受注を受け、納品を指示します。
でも商品管理部は倉庫を任されていますから、計画的に管理したいという「事情」があります。
双方の「事情」の違いから、衝突が起こります。
でもこれは、会社という組織の中では宿命みたいなもの。
だから、お互いの事情を理解した上で、折り合いをつけていくしかないわけです。
そのことにいちいち「むかつく!」と目くじらを立てる必要はありません。
「会社がむかつく」と感じても絶対やってはいけないこと
感情に任せて怒りをぶちまける
「会社がむかつく!」という理由で、怒りをぶちまけるのは得策ではありません。
僕も恥ずかしながら、若い頃に「やらかした」経験があります。
昔僕はあるホームセンターで店長として勤めていました。
あるときエリアマネージャーがやってきて、「人員を削減するように」と言ってきたんですね。
少し前にも人員を減らしており、店舗のオペレーションを維持するだけでも大変。
社員だけでなく、パートさんやアルバイトさんにも、かなり無理をお願いしている状態でした。
「売り上げも利益も、ちゃんと確保してるでしょ?何でこれ以上の人員削減の必要があるんですか?お店の従業員を、これ以上疲弊させてどうしたいんですか?」
それでも「会社が…会社が…」としつこいので、「うるせー!帰れ!!二度と来んな!」って、叫んじゃったんですw。
そしたら案の定、店長外されて、ジ・エンド。20代のまだ「尻の青い頃」の話です…
怒りは、身を滅ぼします。
最初に「煩悩」の話をしましたけど、本当にその通りだと思います。
「むかつく!」という怒りの感情がわいてきたときには、「タイムアウト」という手段が役に立つようです。
タイムアウトとは、その場から離れたり、時間を変えたりして「離脱する」っていう意味です。
例えば瞬間的に怒りの感情が沸いてきたら、「失礼します」といって、その場から離れてみる。
もしくは、「6秒間我慢すると、怒りがおさまる」っていうのも、有名な方法ですね。
感情的に会社を辞める
「会社がむかつく」→「会社を辞める」という短絡的な判断は、絶対にやめましょう。
理由は簡単です。
- 生活が苦しくなる
- 円満退社できない
- 後悔する
計画性のない退職は、自分の首を絞めるだけです。
怒りの感情が沸いたときは、先ほどの「タイムアウト」を思い出しましょう。
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