口コミや評価に惑わされない!本当に良い本の見つけ方

本 読書法

「良い本」とは何でしょう?

それはAmazonで星がたくさん付いているものでも、ベストセラー本でもありません。

今回は「良い本とはどんな本なのか?」という本質に触れ、あなたにとって最良の本に巡り会うための方法についてお話をします。

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「良い本」とはどんな本?

あなたにとっての「良い本」とは何でしょう?

書店に行くとたくさんの本が置かれているので、どの本を買えばいいのかと頭を悩ませる人も多いかも知れません。

それもそのはず、日本では月に6,000冊、年間だと7万冊以上の新刊が出版されています。

ではそんな大量の本の中で、あなたにとって「良い本」とはどんなものでしょう?

高評価やベストセラー=良い本?

本を買う時の判断基準として、書店で「平積み」されているベストセラー本を買うという人もいれば、Amazonでレビューを見て評価の高いものを購入するという人もいます。

しかし評価が高いとかベストセラーであるという事実は、「良い本である」と同義ではありません。

インターネット上の評価に対する信憑性の問題もありますが、それ以前にその評価はあくまでも「他人の評価」だからです。

また書店で平積みされているものは、重版されたベストセラーやロングセラー本であるほか、出版社側からの「売って欲しい」という意向が含まれている可能性があります。当然、書店側の「売りたい(売り切りたい)」という思惑も含まれているでしょう。

「平積み」することで私たち消費者の目には「売れている」と映り、「売れている本ならきっと良い本に違いない」という安心感や錯覚を起こさせ購入してもらおうという仕掛けです。

もちろん優れた本である可能性もありますが、ベストセラーにせよ書店側の意向にせよ、これらはすべて「他人の評価」に過ぎないのです。

「良い本」の判断基準は「自分にとって役に立つか、立たないか」のどちらかであるべきです。高評価であるとかベストセラーであるということと、あなたにとって価値のある本かどうかは別問題です。

本当に自分にとって価値のある「良い本」を見つけ出すためには、レビューやベストセラーなどの「他者評価依存」から脱出した方がいいでしょう。

良い本の見つけ方

いきなり期待を裏切るようなことを言ってすみませんが、「誰でも簡単に今すぐ良い本を見つけるコツ」みたいなハウツーはありません。

もしもそれを期待して読んで頂いたなら、大変申し訳ないですがここで画面を閉じてもらって大丈夫です。

というのも「良い本」を見つけるにはそれなりの読書量がどうしても必要だからです。

大事なことなのでもう一度言いますが、良い本の定義は「今のあなたにとって役に立つ本」です。そしてそれは他人に決められることではないということも、先ほど述べました。

良い本を見つけるというのは、多くの本の中から「自分にとって必要な知識が書かれているか、書かれていないか」を「仕分け」をする作業です。

自分にとって必要な情報が書かれている本は「良い本」ということになりますし、まったく必要のないことばかり書かれているなら「良くない本」という、ただそれだけのことです。

だから「良い本」を見つけるために、他人が付けたレビューの星の数を参考にしても全く意味がないわけです。

経済学の基礎知識を学ぶために「資本論」を手に取ってもまったく意味をなさない行為で、それなら「マンガでわかる経済入門」のような本を購入した方が合目的的です。

あなたが今必要としている知識や情報は、あなたにしかわかりません。

あなたが必要な情報であれば、評価が「1」だろうと売れてなかろうと関係ありません。

そしてあなたにとって最良の本を見つけるためには、数多くの本に触れて「必要かそうでないか」を仕分けるしか方法はないのです。

「自分で本を選ぶ」と学習意欲が向上する

実は脳科学の見地からも「自分で本を選ぶ」ことの有効性が証明されています。

メディアでも有名な脳科学者である茂木健一郎さんの著書「脳を活かす勉強法 奇跡の『強化学習』」によると、学習には「喜び」が不可欠であり、脳が喜びを感じるためには「強制されたものではない」ことが大切であると書かれています。

つまり他人から「やりなさい」と強制されたものに対しては学習意欲がわかず、反対に自発的に「やろう」と決めたものに対しては脳が喜びを感じ、学習効果が上がります。

 

脳科学の観点からも、他人の評価を鵜呑みにするのではなく、学習目的をもって「自ら本を選ぶ行為」は学習の意欲が向上するのでおすすめなんです。

良い本に巡り会うための方法

ここからはあなたにとって良い本に巡り会うための具体的な方法や心構えについてお話をします。

できる限り書店に足を運ぶ

最近ではAmazonや楽天ブックスなどインターネットで本を買えるようになりました。Kindkeなどの電子書籍も便利で、僕もよく利用しています。

しかし良い本に巡り会うためにはできれば書店に足を運び、実際に本を開いてみることをおすすめします。

というのもインターネットで購入する場合、本の内容がほぼわからないというデメリットがあるためです。

タイトルだけで「なんとなく良さそう」と思ってポチっても、届いて見たら自分の欲しい情報がまったく書かれていなかったなんてことも起こります。

またレビューを参考にしようとしても、そもそもレビューに投稿されている内容に信憑性は担保されておらず、トンチンカンな投稿がいくつも散見されるのが実情です。

僕もそうやって多くの本を泣く泣く捨てる羽目になりました。

書店であれば、タイトルだけでなく実際に本を開いて中身を確認できますから、「必要な情報が書かれていない」というハズレを引くリスクを回避できます。

本を買うお金を出し惜しみしない

購入する本すべてが「ドンピシャな良著だった!」というのなら最高なのですが、残念ながら「打率10割」というわけにはいきません。

僕の体感でいうと、買って「心から良かった」と感じる本は全体の1~2割くらい。残りの8~9割は「ほんのちょっとかすっただけ」で終わります。

だけどこの8割の本の中には、ほんの数行だけ重要なことが書かれていたり、同じ内容でも違う切り口で書かれていたりするので「完全なるハズレ」はありません。

また打率10割を目指してこれらの8~9割を排除しようとしてしまうと、見解が偏ってしまったり情報の「漏れ」があったりするので、読む価値は間違いなくあります。

なのでちょっともったいないと感じるかもしれませんが、お金を出し惜しみせずに購入して欲しいと思います。

僕は月に20冊程度の本を読みますが、月に3万円という書籍を購入するための「予算」を立てています。

ブックオフとかで中古の安い本も買うので、3万円あれば30冊近く買うことができます。

「予算内なら好きな本を買っていい」と思えることで、本を買う時に躊躇することがなくなるのでおすすめの方法です(予算はおまかせします)。

書評を参考にする

書店が近くにない場合には、ブロガーさんらによって多くの「書評」がネット上に公開されているので、参考にしてみるのもおすすめです。

「○○(本のタイトル) 書評」などで検索すれば、多くの書評がヒットするでしょう。

ただし参考にするのはあくまでも「本の内容」です。書いた人の評価や感想は読んでもいいですが、鵜呑みにはしないように。

あくまで良著は「自分で選ぶこと」に意味があるのですから。

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