これから勉強のために読書ギライを克服して、たくさん本を読みたい。
でも本を買ってもすぐに挫折してしまうので、何かいい方法はありませんか?
shin-ta(@shinta_work)です。
この記事は読書に苦手意識があるビジネスマンの方で、これから本格的に読書を始めたいという皆さんに向けて書いています。
僕は月に平均20冊くらいの本を読みますが、昔は「大の本嫌い」でした。
本が嫌いな理由として「読書の必要性」が理解できなかったことが挙げられますが、もうひとつの大きな要因が「正しい本の読み方を知らなかったこと」です。
正しい本の読み方を知らないために、せっかく書籍を購入しても挫折し、途中で投げ出してしまう。「どうせ自分は読書のセンスなどないんだ」と、完全に諦めムードでした。
それから年月が経ち、読書の必要性を再認識して辿り着いた「ある方法」が、僕の読書人生を変えました。
それが今回お話する「捨てる勇気」です。
読書はビジネス成功に欠かせないスキル
読書嫌いを克服する方法に関してお話をする前に、皆さんの中でも「読書の必要性・重要さ」に対して温度差があると思いますので、ここで少し触れさせていただきます。
大前提としてビジネスで成功するためには読書は「必須」です。
「ビジネスで成功」といっても「起業家として成功する」という意味だけではありません。もちろん「サラリーマンとして」の意味も含まれます。
実際にソフトバンクグループの孫正義会長や、「ユニクロ」を代表とするファーストリテイリングの柳井正会長兼社長も、みな例外なく「読書家」です。
パナソニック(旧松下電器)創業者の松下幸之助氏も「大の読書家」で知られています。彼は小学校を中退し、丁稚奉公をしながら読書で知恵と知識を蓄え、一代で世界的企業に押し上げました。ビジネスの成功に「学歴」は関係ありません。
なぜ読書がビジネス成功には欠かせないのでしょう?
それは本に「成功するための方法やヒント」が書かれているからです。
成功に至る過程を惜しげもなく公開してくれているので、私たちは道に迷うことなく「成功までの最短距離」を知ることができます。
本がなければ広大な海を彷徨うようにして船を漕がなければいけません。これではいつ目的の島に辿り着けるかわかりません。危険な場所もわからないので、座礁したり海賊に襲われることもあるでしょう。
しかし先人の知恵や知識の詰まった本を読んでおくことで、社会という広い海の中でも迷うことなく船を操り、目的地へと向かうことができます。まさに本は「羅針盤」の役目を果たしてくれるのです。
読書をする人は「少ない」
本を読むことの重要性を少しは理解していただけたと思いますが、残念ながら日本では読書をする人が少ないのが現状です。
平成30年度の「国語に関する世論調査」では「一ヶ月に何冊くらい本を読むか」という設問がありましたが、「月に一冊も本を読まない」と答えた人が47.3%を占めていました。
つまり日本人の2人に1人が「まったく本を読まない」ということです。
調査結果は以下の通りです。
- 月に一冊も読まない:47.3%
- 月に1~2冊:37.6%
- 月に3~4冊:8.6%
- 月に5~6冊:3.2%
- 月に7冊以上:3.2%
読書は他人と差をつけるチャンス
調査結果をお見せしたのは「読書をする人が少ない」という現状を憂うためではありません。
皆さんにとって「チャンスがある」ということをお伝えしたかったためです。
先ほどの調査結果をもう一度みていただくとわかる通り、月に7冊以上読めば上位3.2%(30人に1人)に食い込むことができます。
これが月に10冊とか20冊さらにそれ以上ともなれば、100人に1人、いや1,000人に1人の存在にだってなれてしまうわけです。
たったそれだけのことで社会的なアドバンテージを得ることが可能になります。
今からお話する「読書ギライを克服する方法」は、誰でも・簡単に・すぐにできるやり方なので、ぜひトライしてみて下さい。
読書嫌いに必要なのは「捨てる勇気」
読書嫌いな人、読書に苦手意識がある人に共通して足りないもの。
それが「捨てる勇気」です。
読書量は持って生まれたセンスでも、速読の技術でもありません。
「捨てる勇気」さえ持ちさえすれば、誰でも立派な読書家になれることを保証します。
現在読書に苦手意識を持っている人は、次の3つを捨てるようにして下さい。
- 必要がない情報
- プライド
- もったいない精神
ひとつずつ詳しく説明していきますね。
①必要のない情報は思い切って捨てる
「本を読む必要性」について、もう一度よく考えてみましょう。
あなたは何のために本を読むのでしょう?
それは「自分の成長の糧になる、役に立つ知識を得るため」です。
ところが自分に必要のない情報を得るために無駄な時間を使っている人がなんと多いことか!!
読書に苦手意識を持っている人はほぼ「本は最初から一字一句見逃さずに読まなければいけない」と勘違いをしています。
しかし実際本に書かれている内容の中で「要点(=本が伝えたい中心部分)」が占める割合はせいぜい5~10%。
残りの90%以上は必要のない「捨ててもいい情報」です。
しかし真面目な人ほど「全てを理解しなければ」とプレッシャーを感じ、不必要な9割を読むことに時間を使ってしまいます。
これじゃいくら時間があっても足りませんね。
例えば「手帳の整理術」という実用書があったとしましょう。
実際この本に書かれている「知りたい情報=手帳の整理術」は、本の中身のわずか1/10~1/20です。それ以外は、要点を補足するための「根拠」や「裏付け」であったり、著者の「体験談」だったりするわけです。
著者の体験談をいくら一生懸命インプットしても、何の役にも立ちません。だったら自分で体験してアウトプットするのに時間を費やした方が何万倍も効果があります。
読書嫌いを克服して圧倒的な読書量を得るためには、必要のない情報を「損切り」することです。
「雑誌感覚」を取り入れよう
「読書はしないけど雑誌は読む」という人は多いかもしれません。
雑誌は気軽にコーヒーを飲みながらパラパラとめくり、興味を引くファッションやフードを見つけたら写真をじっくり眺めたり記事を読んだりしますね。
これは「自分が必要な情報だ」と判断したから、手を止めて閲覧したわけです。
でも興味関心のないジャンルは見ようともしませんよね?男性がまじまじと女性用化粧品のページを見ていたらゾッとします(笑)
賛否両論あるかも知れませんが、読書にも「雑誌のようなフランクさ」があっていいと思います。
1ページ目の「作者まえがき」から一文字ずつ読むのを今すぐやめる!
雑誌みたいにパラパラめくりながら「この情報使えそうじゃん」みたいなノリで読んでみる。そうすることで効率的に「自分に必要な情報」だけを取り出せて、時間も大幅に削減できるわけです。
「ビジネス書」とか「実用書」など文字ばかりの媒体になると、皆さん緊張してプレッシャーがかかり、急に生真面目になってしまう傾向があります。
「本を読む目的は、自分に必要な情報だけを入手することである。」
このことを肝に銘じ、不必要な情報は思い切って捨てる勇気を持ちましょう。
②プライドを捨てる
読書をする際いきなり高度な専門書に手を出すのも、本に対して苦手意識を作ってしまう要因です。
専門書を読み解くには「基礎知識」は絶対に必要です。
基礎知識がないまま専門書を読み進もうとしても単語レベルでつまづいてしまい、時間が掛かって挫折する原因になります。
もし触れたことがない新しい分野や知識に自信がないものについては、迷うことなく「入門書」から入りましょう。
入門書といっても「経済学入門」というタイトルにこだわる必要はありません。もしも自分の知識レベルが中学校の政治・経済(公民)すら覚えていないようなら、マンガや小説調のものを選びます。
これはマンガや小説調で書かれたものであれば「物語(ストーリー)」に紐づけて解説をしてくれるので、全体像が把握しやすいためです。
ドラッカーの著書においても、いきなり「マネジメント」を一から読むのもアリですが、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」のように小説で書かれたものであれば、初学者の理解度は何倍も早いです。
背伸びせずに漫画や小説調のもので全体像をつかみ、必要であるならば専門書を何冊か購入して知識を「深掘り」していけばいい。
「ビジネス書」と聞くとなぜか「難解な本を読まなければいけない」という錯覚に陥りますが、違います。
要は「自分にとって必要な知識」が得られればいいわけですから、「マンガなんて小中学生が読むものだ!」というプライドは捨てる勇気を持ちましょう。
③もったいない精神を捨てる
「本なんかに1,000円も2,000円もかけるのはもったいない」という人がいますが、果たしてそうでしょうか?
もしもあなたが真の読書家になりたいのであれば、本に対して「もったいない」という考えは今すぐ捨てましょう。
本を買うことがもったいないという人に聞くと、よく「ネットやYouTubeで十分知識が得られるから」と言います。
しかしそれは間違いです。
ネット上で公開されている情報はあくまで「断片的」なものです。「○○である」という事実や情報のほんの一部を切り取ったものに過ぎません。
対して、本はそれらの情報を集めて体系的に組み立てた「集合体」であり、情報量や得られる知識量はネットの比ではありません。
わかりやすく言えば、ネット上に公開されている情報は「おかずの作り方」。対して体系化された本で得られる知識は「ピクニック用で子どもたちが喜ぶキャラ弁の作り方」です。いくら断片的な「おかずの作り方」を知ったところで、「周りの子たちがワッと驚くようなキャラ弁」は作ることができないのです。
冒頭でも触れましたが、本には先人の「成功体験やヒント」が数多く詰まっています。いわば何千億円と稼いできた成功者たちのノウハウを、たった1,000円程度で学ぶことができるんです。
もしかすると「この本を購入した全員が1億円の現金を手にすることができます」くらい露骨なタイトルの本なら、皆さんが読むかもしれませんね(笑)
しかしこのような「あからさま」なタイトルでなくとも、1億円を稼げるノウハウを公開している本なんて、いくらでもあるんですよ。
有名どころだとロバートキヨサキ氏の著書「金持ち父さん貧乏父さん」ですね。読んだことのある人ならわかるかも知れませんが、「なんで世の中に10億も100億も稼ぐ人間がいるのか?」が理解できます。
本は「もったいないから買わない」という考え方を捨てなければ、あなたは本の何万倍ものお金を稼ぐための知識やヒントをミスミス逃すことになりますよ。
最後に
本好きを代表して、この記事を読んで頂いた方には「読書嫌い」をぜひ克服していただきたいと思います。
かつて「大の読書嫌い」だった僕も、本の読み方を変えただけでこんなに本が大好きになり、このような形で皆さんに発信させていただくようにまでなりました。
今回ご紹介した「読書嫌いを克服するために捨てるべきもの」は3つでした。
- 必要がない情報は捨てる!
- プライドは捨てて「マンガ」から読むべし!
- もったいない精神は捨てよう!
皆さんには数多くの本に触れて「学ぶことの楽しさ」を感じ取って欲しいと、心から願っています。
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