「毎日バタバタしてまとまった運動時間が取れない」「運動を始めても長続きしない」という方お悩みを抱えている人は多いと思います。
企業の中核を担うことが多い30代になると、仕事が忙しくなり何かと運動不足になりがちですね。
30代になると若い頃に比べて基礎代謝が落ちてくるので積極的に運動を取り入れるべきなのですが、いざ始めてもなかなか長続きしないという方も多いでしょう。
どうすれば忙しい合間にも継続して運動を続けていくことができるのでしょうか。
今回はそんなお悩みを解決する内容です。
運動不足を解消したくても…大きな課題が
現在YouTubeや書籍、DVD、ネット情報など、世の中にはたくさんの運動不足解消のメソッドが紹介さています。
例えばサラリーマンの方向けであれば、通勤中やオフィスでできる「ながら運動」が頻繁に紹介されていますね。
例えば下のような運動です。
- 一駅手前で降りてウォーキングしよう
- エレベーターではなく階段を使おう
- 電車を待っている間にかかとを上げ下げ
- 椅子に座りながら腹筋運動
挙げればキリがないのでこの辺にしておきますが、どれか一つは目にしたことがあると思います。
僕も30歳を超えた頃からお腹周りが気になりだし、さらにデスクワークで背中や腰を痛めることが多くなったので、YouTubeやネットで調べて様々な運動を試してみました。
しかしどれも長続きしませんでした。2~3日は続くのですが、なぜだかわかりませんが、運動することを忘れてしまいます。
長続きしないのは運動の種類のせい?
では運動の種類が複雑であったとか、何か継続をしにくい理由があったかというと、そうでもありません。
どれも動きは単純で僕でもすぐに覚えられる運動です。
運動不足を解消したいという強い思いがあるにも関わらず、なぜ長続きしないのか。
それには「習慣」というキーワードが関わっているようです。
習慣が長続きしないのはなぜ?
人の習慣については「習慣形成コンサルタント」である吉井雅之(まさし)氏が、自著「習慣が10割」の中で興味深く説明されています。
「人はなぜ長続きしないのか?」の問いに対し、吉井氏は次のように述べています。
では、続く習慣と続かない習慣の違いはどこにあるのか。
それは「脳が楽しいと感じるか、感じないか」です。
(引用元:「習慣が10割」(すばる舎))
この本を読んだ瞬間「なるほど!」と納得できました。
要するに運動が長続きしなかったのは単に「運動が楽しくなかったから」だったんです。
そして次のように続けています。
そして「快(=好き・楽しい・嬉しい・ワクワクなど)」を感じたものには、みずから接近していきます。
(引用元:「習慣が10割」(すばる舎))
つまり運動に対して「快感」を感じれば無意識に近寄り、気が付けば運動をやっていたというレベル(=習慣)に達することができる、ということです。
運動の成果は時間が掛かる
では長続きさせるために「楽しい運動」を探せばよさそうですが、それはそれで難しいですよね。
遠出してマリンスポーツやアスレチックで楽しく汗を流せればいいですけど、忙しく働くサラリーマンにとっては「非現実的な手段」です。
運動は毎日継続しているからこそ意味があるのであって、月に1~2回程度「楽しい運動」をしてもあまり運動不足解消の効果は期待できそうにありません。(それでも「何もやらない」より意味はあると思いますが)
であれば結論は「地味な運動を毎日行って成果を楽しむ」しか方法はないことになります。
そもそも運動を始めても成果は数か月から1年程度はかかると言われています。
ダイエットを初めて翌日から体重が減れば「よっしゃ!」とやる気が出ますが、体重が減るまでに相当な時間がかかってしまうのが現実です。
しかしダイエットは道中に目に見えた成果が表れにくいため、多くの人が途中で「挫折」をします。これが長続きしないメカニズムです。
運動を習慣化するためには「体重が減った」とか「ウェストが細くなった」「腰痛が改善した」といった「快感・喜び」を味わうまでは続けなければいけません。
快感や喜びを感じたときに初めて脳が「続けよう!」と思い、ようやく習慣への扉が開かれます。
サラリーマンが運動を解消するための抜本的な方法
仕事で忙しいサラリーマンの方が運動不足を解消するためには、通勤中や仕事中にできる「ながら運動」をベースとするのが現実的です。
そして問題は「いかにその運動を毎日継続するか(習慣化するか)」です。
そこで今回僕からの提案は、「1時間仕事をしたら体を動かす」というルーティンを作ることです。
慣れるまでは時計やスマホでタイマー設定するといいでしょう。
体をどのように動かすかは自由です。ネットや書籍で紹介されている「ながら運動」でもいいですし、立って足踏みをするだけでも構いません。
ただひとつ注意をしていただきたいのは、少しでも苦痛を感じるような運動は絶対にやらないということです。
苦痛とは痛みという意味じゃなく、「しんどい」「つらい」「疲れる」「飽きた」など「不快」を感じるもののことです。
「習慣が10割」では次のような記述があります。
一方、「不快(=嫌い・退屈・悲しい・ムカムカなど)」を感じたものから、遠ざかろうとします。
(引用元:「習慣が10割」(すばる舎))
運動の中身は「こんなので意味があるの?」というレベルに下げたもので十分です。
現段階での目的は運動の成果を出すことではありません。
目指すのは「1時間仕事をしたら体を動かす」という誰でもできるような行動を毎日続け、「自分でもできた」という成功体験を積むことです。
その成功体験が「快感や喜び」となり、ようやく習慣につながります。
運動の質を上げるのはそれからで十分です。
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