「スーパー 就職」ってググったら「負け組」って出てくるんだけど、スーパーの社員は負け組なの?
これからスーパーに就職・転職を考えているんだけど、不安だ。
結論から言いますが、スーパーは決して負け組ではないです。
僕もスーパーで働いていた経験がありますが、魅力のある仕事だと自負しています。
ただ、他の業界よりも収入が低めだったり、ブラック企業も多いことから、「負け組」というイメージが先行しているのでは?と思ってます。
▷この記事でお話すること
- スーパーに就職するのは負け犬ではない
- スーパーに就職することのメリット・デメリット
- スーパーの社会貢献度は高い
- スーパーに就職・転職する際の注意点
スーパーに就職するのは負け組なのか?
スーパーに就職することは、絶対に負け組ではありません(断言)。
「負け組」には、以下の定義がされているようです。
勝負に負けた側の人々。社会的・経済的に失敗した人、成功を勝ち得なかった人を指すことも多い。格差社会において不利・不遇の立場、窮状にある人などを指す表現。(出典:webli辞書「実用日本語表現辞典」)
スーパーに就職することが、果たして社会的にも経済的にも「失敗」かと言えば、違います。
年収は低めですが、僕が勤めていたスーパーでは、ちゃんとお子さんを育てながらマイホームを持っている社員さんが大勢いました。
ちなみに僕の奥さんの友人は、世間で言う「勝ち組」の企業で働いていました。
ところが毎日残業続き、上司からの叱責など精神的苦痛から退職し、スーパーに転職しました。
収入こそ減りましたが、彼は現在笑顔で幸せそうに仕事をしているようです。
彼にとってどちらが「負け組」だったかは明らかですね。
Yahoo!知恵袋には、周囲の目を気にするような質問がありました。
正社員がスーパーの店員って負け組でしょうか?大卒でもうすぐ2年経ちます。(出典:Yahoo!知恵袋)
そもそも負け組かどうかはその人の「価値観」の問題であって、自分の仕事に誇りを持っていたり、やりがいのある仕事をしているのであれば、全く気にする必要のないことです。
スーパーに就職することのメリット
スーパーに就職・転職をすると、そこには多くのメリットあります。その中のいくつかをご紹介しようと思います。
商売の「いろは」を学べる
スーパーに就職をすると、世の中の商売の基本を学ぶことができます。
僕はアルバイトからスーパーで勤めていましたが、この経験は今でも役に立っています。
商売の基本は、モノ(サービス)を売って利益を得ることです。
売るモノは職業によりますが、世の中の企業はすべてモノを売って利益を上げ、国に税金を納めています。
- スーパー:食品・日用品など
- 薬局:薬
- 電力会社:電気
- 学習塾:勉強の知識や方法
- 美容室:髪の毛をカットするサービス
スーパーで学べるのは「モノを売る」ことだけではないです。
モノを自分の会社で産み出せる会社とは違い、スーパーはメーカーや農家から商品を仕入れなければ、モノを売ることができません。ここで「商品の仕入れ」を学べます。
また仕入れた商品の「在庫管理」も学ぶことができます。
つまりスーパーでは商売の基本である
- 仕入れ
- 販売
- 在庫管理
という「入・出・残の管理」そして「利益」の全てを学べる絶好の職場です。
コミュニケーション能力が上がる
スーパーに就職をすると、コミュニケーション能力向上に役立ちます。
まずはお客さんへの接客対応です。
働いてみるとわかりますが、けっこう頻繁にお客さんから声がかけられます。
「兄ちゃん!この豆腐いくらや?」
「いつも頑張ってるね~」
クレームなどのお叱りの声も当然ありますが、常連のお客さんからたくさんの励ましもいただきます。
丁寧に対応してあげることで「お店のファン」も増えますし、何より「ありがとう」の一言が嬉しいですね。
社内でも高いコミュニケーション能力が磨かれます。
スーパーに正社員として就職すると、パートさんやアルバイトさんに指示を出す立場になります。
スーパーの人員は圧倒的にパートさん・アルバイトさんの割合が多いため、いかに彼らの協力を得るかが鍵をとなります。
スーパーに就職すると小売のプロになれる
商品の仕入れから販売・在庫管理を学び、さらに高いコミュニケーション能力が身に付く。
このスキルがあれば間違いなく小売業界で活躍して行ける人材でして、負け組なんかじゃ絶対にありません。
店長、バイヤー、エリアマネージャーなどスキルアップの場も設けられており、スーパーで学んだ知識やスキルは、将来ステップアップする際に必ず役に立ちます。
スーパーに就職することのデメリット
スーパーに就職することが「負け組」であると言われてしまう原因は、多分このデメリットの中に原因があります。
スーパーは仕事がきつい
肉体的にも精神的にも、スーパーの仕事はきついことが多いです。
商品の加工や品出しなど基本的に肉体労働ですし、お客さんからのクレーム対応などで精神的にも辛いことがあると思います。
慣れてしまえばどうってことはないのですが、残業も多く、耐えきれずに辞めてしまうという人も多くいます。
スーパーは年収が低い
下は求人サイト大手のdodaが公開している年収ランキングですが、食品スーパーが「360万円」となっています。
もっとも平均年収が高い「メーカー関係」と見比べると、かなり低いのがわかります。
(画像引用元:doda「平均年収ランキング最新版【業種別】」)
小さいな字で見えにくいかもしれませんが、生涯年収も数千万~1億と大きな差がありますね…
メーカーや商社などの業種が「勝ち組」と呼ばれ、スーパーなど小売りが「負け組」と呼ばれるのは、この年収格差にあるのでしょう。
とはいえこれらはあくまで平均値で、年収ベースの高いスーパーの求人も多くあります。リクナビNEXTやdodaで無料会員登録をすると、好待遇のスーパーの求人が多く見つかります。
スーパーは地域住民の生活の要
スーパーに就職するのは負け組であるという意見を覆す、もうひとつのお話をします。
私たちは生活をしていく上で「衣食住」が欠かせません。
スーパーはこの中でも「食」を支えるための大きな役割を果たしているんです。
スーパーは地域住民の食を支えるインフラ
もしも近所にスーパーが無かったら…
もはやスーパーが当たり前の存在になってしまっているので、想像すらし難いかもしれません。
電気や水道を使っているのと同じように、私たちは毎日スーパーを利用しています。
このように、スーパーは地域住民の食を支えるインフラとして、大きな社会貢献をしています。
スーパーマーケットの需要はなくならない
社会的に大きな役割を果たしているスーパーは、その需要がなくなることはしばらくないでしょう。
人間が食べることをしなくなるとは思えませんし、スーパーの代替となる業態が登場するのはまだ先の話でしょう(近年では「ネットスーパー」が登場してますが)。
インフラとして定着しているスーパーは「安定した業種」と言え、これから先も多くの人材が必要になっていくことでしょう。
結論:スーパーに就職するのは負け組ではない
スーパーは社会的貢献度が高くとても魅力的な仕事。負け組なんかでは決してありません。
しかし、残念ながらスーパーには「ブラック企業」も多く存在するのが現実です。
スーパーのビジネスモデルは基本的に「薄利多売」なので、人件費をどれだけ抑えるかが利益を出す鍵になっています。
そのためスーパーによっては「社員の人員不足」が深刻で、サービス残業や休日出勤も横行しています。
僕の勤めていたスーパーの副店長は、ほぼ毎日出社してました。しかも片道1時間かけて…
求人サイトでは企業の「表の顔」しか見えません。
いざ入社してみて「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまう可能性もあります。
そんな失敗を避けるためには「エージェントサービス」を利用することをおすすめします。
エージェントサービスは就職や転職に関するアドバイスをしてくれるだけでなく、企業ともコネがあるので「裏の顔」も知っているケースが多いです。
特に転職者の場合は失敗すると取り返しがつかないので、積極的に転職エージェントを利用しましょう。
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